2012年4月3日火曜日

環境がものを言う

文庫版になった「銃・病原菌・鉄」を読んだ。
世界の支配体系が現在のような形になっているのは、人類誕生からの環境の違いが影響している。
ヨーロッパによる新世界の支配を可能にした要因は「銃・病原菌・鉄」と言われるが、
それらをヨーロッパ人が保有し、新大陸の人々が持たなかった要因、それは環境の違いによる。
ユーラシア大陸は他の大陸と比較して食糧生産をもとにした集団生活が営みやすかった。
(栽培可能な植物、家畜化可能な動物の存在)
食糧生産により生み出される余剰収穫が分業を可能にし、国家の形成を可能にした。
居住可能地域も広く、大陸内の移動も容易で、生み出された技術の伝播も速やかであった。


人種による能力の違いは要因になっていない。
新大陸の先住民族も旧大陸の技術・産物に触れるとそれらを自分たちの文化に取り入れ活用している。
しかし蓄積という点において、先にそれらを手にした旧大陸に分があると言えるだろう。


競争力の源泉となる要素に早い段階から触れられる環境にいるということが、
その後の展開に大きくものを言う。
これは15世紀に限った話ではなく、現代にも適用できる話であろう。

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